使用中の変圧器内絶縁油にPCBが含まれているか調べて欲しいとのご依頼をいただきまして油を採取しに行ってきました。
大型の店舗で当日の営業終了後に停電させてからの採取でした。夜の業務は灯をつけても周りや足元が見えにくい場合があるので、道具の運搬には気をつけます。
ハンドホールを取り外して無事に採油できました。この日は4台の変圧器から絶縁油を採取して、各銘板を見たら全て1986年製造の変圧器でした。採取した試料を弊社分析室に持ち帰り測定した結果、4台とも基準値を超えるPCBが検出されました(基準値0.5mg/kg)。油中PCB濃度測定値より4台全て低濃度PCB扱いとなり、低濃度PCBが処理できる処分場に運搬して処分する必要があります。
低濃度PCB汚染物は2027年3月までに処分する必要がありますので、現在使用している変圧器やコンデンサ等にPCBが含まれている可能性がある機器は早めにPCB含有の有無を把握する必要があります。PCBが含まれていた場合は、取り換えになり費用も時間もかかりますので早めの現状把握が求められます。