絶縁油特性試験を行うメリットとは?

 絶縁油特性試験のご依頼を頂きました。絶縁油特性試験とは、絶縁油の物理的・化学的特性を評価することにより、その状態を把握するために行われる試験です。絶縁油特性試験を行うことには、以下のようなメリットがあります。

1.絶縁油の状態を把握できる

絶縁油特性試験では、絶縁油の物理的・化学的特性を評価することで、現時点の絶縁油の状態を把握することができます。これにより、絶縁油自体に何らかの問題が起きている場合に、早期に発見することができます。例えば、絶縁油中の水分が異常に多い場合は、絶縁破壊電圧値が低下し、さらにスラッジが発生しやすくなり絶縁性が低くなります。そのような状態を検知することができます。

2.故障のリスクを低減することができる

絶縁油特性試験を定期的に実施することにより、絶縁油の劣化状態の放置を回避することができ、電気機器内部での故障発生リスクを低減することができます。これにより、機器が安定して運転することができ、信頼性の高い電力供給が実現することができます。

3.電気機器の寿命を延ばすことができる

上記2とも関係してくるのですが、変圧器等電気機器内部での絶縁油の劣化は、その機器の寿命を短くする原因となります。絶縁油特性試験を定期的に実施することにより、劣化した絶縁油を早期に交換することができ、機器の寿命を延ばすことができます。

 

 

 弊社においては、絶縁油特性試験は通常、絶縁破壊電圧/全酸価/体積抵抗率/水分の4項目のご依頼が多いですが、引火点や動粘度、誘電正接等の試験にも対応しておりますので、ご連絡をお待ちしております。

 

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