銘板読取不能安定器のPCB使用の判別

 安定器の銘板がさび付いて読み取れないからPCB使用かどうか判別できないのでどうにかわかる方法はないか…とのご相談を受けました。

 PCB判別のために安定器を解体することはできないので、銘板が読み取れない安定器は困りものです。安定器の中のどこにPCBが使われていたかといいますと、コンデンサの中の絶縁油にPCBが使われていました。

 銘板不明の安定器は、製造年がわからないので、その安定器が設置された建物の完成・改修・交換した時期から判別します。建物が1977年3月以前のものであれば、「PCB使用安定器」として判断され、それより後であれば「PCB不使用安定器」として処理されます。

※日本照明器具工業会パンプレット参照
https://jlma.or.jp/siryo/pdf/pamph/PCB.pdf

 建物の完成年が不明であっても「PCB使用安定器」として判断されます。このような場合、もしくは1977年3月以前であったとしても、銘板が読めないため、実際に内部にコンデンサが使われているかどうかはわかりません。もしかしたらコンデンサは入ってなくて本当は「PCB不使用安定器」かもしれません。でも何もしなければこのまま「PCB使用安定器」として処分せざるを得ません。しかし、まだ諦める必要はありません。

 安定器にX線を当てて、レントゲン撮影を行えば安定器内部にコンデンサがあるかどうかがわかります。ここでコンデンサが無ければ晴れて「PCB不使用安定器」となります。コンデンサがあった場合は残念ながら「PCB使用安定器」と判断せざるを得ません。コンデンサが内部固定型のものでしたら安定器の解体・分解ができないので、これ以上PCB使用/不使用の調査を行うことができないからです。

 話を元に戻しまして、今回ご依頼を受けました安定器が以下のものです。

銘板が錆びついて全く読めません。

 お客様は、内部にコンデンサがあるならあるでしょうがないし諦めがつくけど、有るかどうかもわからないまま高いお金を出して処分するのは腑に落ちないとのことでした。実はこの試料以外にも何十台か同じようなものがありました。

 さて、実際にこの安定器にX線を当ててレントゲン写真を撮ってみました。それが以下の写真です。

 いかがでしょうか。コンデンサが有るか無いかわかりますでしょうか。この安定器には、残念ながらコンデンサが入っていました。安定器の真ん中くらいに電気コードが何本かくっついているものが見えます。これがコンデンサです。よって、「PCB使用安定器」として処分しなければならない…ということになりました。

 お客様もこれで目に見えて判別することができたので、納得されたようでした。

 弊社ではこのような素性不明な安定器をX線レントゲン撮影して判別することができますので、このような際はご連絡くださいませ。

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