福島のPCB廃棄物 室蘭の施設で処理 国が8月実施方針示す

原発事故のあと、福島県内で発生した高濃度PCB廃棄物を室蘭市で処理する計画について、国はことし8月に処理を行う方針を示しました。

環境省は、東京電力・福島第一原子力発電所の事故のあと、福島県内の「汚染廃棄物対策地域」から出た高濃度PCB=ポリ塩化ビフェニルを含む廃棄物を室蘭市にある施設で処理する計画です。
室蘭市では1日、この計画について専門家などが話し合う会議が開かれ、国は、ことし8月上旬にトラックと鉄道を利用して廃棄物を運び込み、2週間ほどかけて処理する方針を示しました。
国によりますと、処理するのはコンテナ5台分の量で、放射性物質による影響がないことを福島県内で確認し、処理の期間中は施設で空間の放射線量や排ガスに含まれる放射性物質の濃度などを定期的に測定するとしています。
この方針について、出席者からは安全性への懸念から処理に反対する意見や、作業員の安全対策に関する質問が出されました。
国は、今回の意見や質問を踏まえ、7月の会議で改めて考え方などを説明することにしています。
会議に出席した「PCB処理の安全性を考える会」の河野秋昭代表は「市民の安全・安心の認識は十分に醸成されていないし、われわれも納得がいかないこともある。廃棄物の搬入を延期して市民に納得してもらう状況を作るべきだ」と話していました。

2022年6月1日 NHK NEWS WEB より

 

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