コンデンサ絶縁油のPCB濃度測定を行いたいが、採油できないとのご相談をいただきました。
稀にこのようなお問合せをいただきます。特に油が漏れている感じはありませんでした。
油が無いのであれば、内部の絶縁紙を採取してそれに染み込んだ油を抽出してそのPCB濃度を測ることが可能です。
スクレーパーとトンカチで開けられる場合もありますが、今回はドリルを使って鉄板を切っていきました。
下の写真が内部の写真です。絶縁紙がぎっしりと詰まっていましたので、数枚採取しました。目分量ではなかなかわかりにくいのですが、10mL程度染み込んでいるくらいを目安に採取しています。
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採取した油を抽出したら10g程度の油が取れました。抽出に使用した溶媒を揮発させて
油だけの状態にすることができました。ここからは通常の油中分析と同じです。
切断部分はパテできれいに補修して保管します。