大分大からPCB流出か 台風21号で保管室水没

大分大は26日、台風21号の影響で廃棄物保管室が水没し、有害物質のポリ塩化ビフェニール(PCB)を含む最大で約400リットルの油が敷地外に流出した可能性があると発表した。PCBの濃度は油1キログラム当たり最大約84ミリグラムで、極めて低いという。大分市の調査では周辺の敷戸川から検出されず、河川への影響はないとみられる。

PCBは学内で変圧器などの絶縁油として使われ、廃棄前に地下で保管されていた。排水ポンプの故障で23日に保管室が水没した後、ポンプが作動してしまい、油を含む雨水が排出された。
大分大は対策として、雨水がたまる学内のため池など5カ所に油の吸着マットを設置した。伊豆島明理事は記者会見し「多大なご心配とご迷惑をおかけし、おわび申し上げる」と謝罪した。
PCBは人体に蓄積すると健康被害を引き起こす。1968年の食品公害「カネミ油症事件」の原因になった。

平成29年10月26日 産経ニュースより

 

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