伊賀市は二日、保管管理していた九個のPCB(ポリ塩化ビフェニール)廃棄物のうち、二個を紛失したと発表、「在庫確認を怠り、管理が不十分だった」と陳謝した。同日、「県産業廃棄物の適正な処理の推進に関する条例」に基づき、県に紛失届を提出。県から再発防止の徹底や厳重保管を求める文書指導を受けた。

 市によると、紛失したPCB廃棄物は、廃高圧コンデンサー二個。県から購入し、市役所として活用していた北庁舎一階の保管庫に、蛍光灯のPCB含有の安定器が入ったドラム缶四本、プラスチック容器一個、金属容器二個とともに保管していた。平成二十四年度の北庁舎解体工事に伴い、現在の南庁舎に設けた保管庫に移した。

 PCB廃棄物三個分が、愛知県豊田市の業者で、処理できる見込みが立ったことから、三月に保管状況を確認した際、廃高圧コンデンサー二個が不明になっていることが分かった。

 調査の結果、南庁舎へ移設し忘れたまま庁舎解体工事が行われ、廃高圧コンデンサーは庁舎解体工事中の二十四年九月二十四日―十月十日の間に、保管庫にあった発電機などの金属スクラップとともにリサイクル業者に搬出されたという。すでに製鋼原料として高温で溶解されている可能性が高いため、周辺環境への影響は極めて少ないという。

 西堀薫財務部長、藤岡淳次管財課長、北山太加視建設部長らが会見。「管財や建設の担当課職員が移設前、移設後の数量確認など怠っていた。市民を不安に陥れ、反省している」とずさん管理を認め陳謝した。

 今後の対応については、県の指導を受け、管理体制の強化、PCB廃棄物は法に基づき、処理が完了するまで適正管理を行うとした。

平成26年5月3日 伊勢新聞より