高濃度のポリ塩化ビフェニル(PCB)が使用された安定器などの法定処分期間が、残り1000日を切った。今月の「PCB適正処理推進月間」に合わせ、豊橋市も高濃度PCBを含む廃棄物保有の調査を継続するとともに、20日には事業者を対象にした処理手続きに関する説明会を開くなどして処理を促進する。
PCBは、人工的に作られた主に油状の化学物質。水に溶けにくい、熱で分解しにくいなどの性質があり、電気機器の絶縁油などに利用されていた。約50年前には米ぬか油にPCBが含まれていたことによる食中毒が西日本を中心に広域で発生し、被害が出た。現在は製造、輸入とも禁止されている。
PCBが使われた代表的な電気機器は、電圧を変える変圧器(トランス)や、電気を一時的に蓄えるなどの機能を持つ装置コンデンサー、安定器。
変圧器とコンデンサーは、1953(昭和28)年から72年にかけた国内製造品で古い工場やビルなどで使用され、機器の銘板から高濃度かどうか判別できる。
一方、57年1月から72年8月までに国内で製造された蛍光灯安定器にPCBが使われていた。家庭用蛍光灯には確認されていない。劣化して破裂、PCBが漏えいする事故も発生している。
健康被害の恐れがあり、国はPCB廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法を制定。使用中の製品も含め、処分期間を定めている。
高濃度PCBは、政府が全額出資の会社、中間貯蔵・環境安全事業で処理。愛知など東海4県の安定器や、PCBが付着した布などの汚染物は2021年3月末までに北九州市の施設、変圧器とコンデンサーは22年3月末までに豊田市の施設で処分する。
豊橋市は、事業所に対し高濃度PCB廃棄物の有無の確認などを調査。20日午後1時からは、ライフポートとよはしで市内の事業者向けにPCB廃棄物の保有調査と処理手続きについて説明する。
処分期間が過ぎた場合、所有者が保管しなければならない上、行政処分を受ける恐れもあり、市は立ち入り検査も予定し、PCB廃棄物の早期発見と適正処理を呼び掛ける。
説明会の参加を受付中で、問い合わせは市廃棄物対策課(0532・51・2405)へ。
(中村晋也)

 
2018年7月18日 東愛知新聞より