兵庫県尼崎市は27日、かつて街路灯に使用し、同市の中島川に近い大高洲橋高架下(同市大高洲町)で保管していた、有害なポリ塩化ビフェニール(PCB)を内部に含む安定器1基と含有の疑いがある97基の計98基を紛失したと発表した。同市は、PCBは容器に密閉されており、漏れ出さない限り人体への健康被害はないとしている。

今年1月に紛失が分かり、同市は盗難に遭った可能性があるとして尼崎南署に被害届を出した。発がん性などが指摘されるPCBは1972年以降、製造が禁止され、法律で処理を義務付けている。同市はPCBを含有、または含有の可能性がある計259基を保管し、2020年度までに最終処分の予定だった。

同市によると、安定器は長さ26センチの箱形で重さ約4キロ。高架下の保管場所は高さ約1・8メートルのフェンスで囲い、出入り口を施錠していた。PCBを含まない77基もなくなっており、紛失は計175基に上る。

市の担当者は謝罪し、「今後は管理体制を強化する」としている。

2018年3月27日 神戸新聞NEXTより