酒造用水の水質検査

酒造用水の水質検査

清酒の約80%を占める原料が水分である日本酒の醸造において、水質が大変重要である事は言うまでもありません。 洗米・浸漬用水、器具の洗浄用水、タンクの温度調整用水、ボイラー用水など、清酒製造のあらゆる場面で多量の水が使われています。 酒造用水は、製造しようとする総米重量の総量の30~50倍必要といわれています。

酒造用水として備えるべき条件としては、水道法で定められた水質基準値内であることはもちろん、さらに厳しい条件が求められています。有機物や清酒の着色の原因となる鉄や、貯蔵着色や日光着色の触媒として働くマンガンなどは水道法よりも厳しく規定されています。

JEAでは、酒造用水の分析を行っております。

検査項目

分析項目 No.1 No.2 No.3 No.4 No.5
1. 色
2. 臭い
3. 味
4. pH
5. 鉄
6. マンガン
7. 有機物(過マンガン酸)
8. 亜硝酸性窒素
9. アンモニア性窒素
10. 大腸菌群
11. 一般細菌
12. 硬度
13. リン酸
14. カリウム
15. 塩化物イオン
16. 濁度
17. 蒸発残留物
18. イオン状シリカ
料金(税抜) ¥18,000 ¥19,500 ¥26,000 ¥13,000 ¥15,000

PFASの測定 

PFAS(ペルフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物の総称)は、水に分解されず、環境中に残留する化学物質です。火災難燃剤、防水剤、テフロンなど、さまざまな製品に使用されています。PFASが地下水に流出すると、水を汚染し、人体や環境に悪影響を及ぼします。PFASには4,700種類以上の化合物が有るとされており、PFOSとPFOAが有名です。

PFOSとPFOAの合算濃度が地下水や飲料水の水質基準の暫定値として設定されています。その値は.00005mg/L (50ng/L)です。

地下水では全国75か所で指針値を超過。※
東京では37か所で指針値超えが確認されています。※

※出典:NHK

醸造用水には井戸水(地下水)の利用は欠かせないものです。自社のPFASを測定し、モニタリングしていくことは将来の自社の地下水の質や安全性を検討していく上で重要です。

弊社ではPFAS(PFOS+PFOA)の測定を行っております。

測定項目 料金(税別) 必要量
PFAS
(PFOS+PFOA)

47,000円

1L

※暫定値:0.00005 mg/L

細菌検査のみを実施したい場合(※細菌検査は専用の滅菌容器が必要になりますので弊社から容器を発送いたします。)

検査項目 料金 必要量
一般細菌 5,000円
(税抜き)
100mL
大腸菌群

金属測定のみを実施したい場合

検査項目 料金 必要量
全鉄+マンガン 7,000円
(税抜き)
500mL
全鉄+マンガン+銅+亜鉛 9,500円
(税抜き)

※採水容器はご用意いたします。
※採水後は直ちに冷蔵し、発送はクール便でお送りください。
※検査結果は、試料到着後10~14日です。
※上記項目以外についても可能ですので、お問合せ下さい。
(例)・硝酸態窒素
・ヒ素
・鉛
・フッ素
・トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン等のVOC成分(揮発性有機化合物)
・カビ臭(2-MIB・ジェオスミン)

おいしい水の要件≪厚生省:おいしい水研究会による「おいしい水の要件」(1985 年)≫

検査項目 基準 単位 概要 必要量 料金
残留塩素 0.4以下 mg/L ほとんどの人が塩素臭を感じない濃度 2ℓ 15,000
臭気強度 3以下
硬度 10~100 mg/L 味をおいしくする要素(ミネラル成分。多いと苦みが出る)
遊離炭酸 3~30 mg/L 味をおいしくする要素(さわやかな味)
蒸発残留物 30~200 mg/L 味をおいしくする要素(ミネラル成分。多いと苦味になる)
過マンガン酸カリウム消費量 3以下 mg/L 有機物が多いと渋味を感じる
水温 20℃以下 最もおいしくなる温度 ※採水時にご自身で測定をお願いします

お問合せ

[本社分析所] 愛知県名古屋市守山区下志段味1-3108
TEL:052-736-4111  FAX:052-736-4471

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